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彩辞苑 [ 海老茶 ]



海老茶 (えびちゃ)
暗い赤紫色の古来の伝統式名は葡萄色だったのだが、近世になると人々のこの色からの連想は、
山葡萄の色ではなく伊勢海老の殻の色になってしまった。
そして葡萄色は海老色に変わったのである。葡萄の古名である「えび」が忘れられ、
えびといえばとっさに思いつくのが海老になったという次第である。

この色は文明開化の時代は女学生の袴の色になっていたので、
新時代の学問をする女性に式部をもじって海老茶式部の仇名ができた。
海老茶式部やがて灰色式部なり」「海老茶式部新聞の種になり」という川柳は、当時の女学生を茶化したもの。

また、この色名は尾崎紅葉、小栗風葉などの明治以後の作家の小説によく用いられている。
つまり、この色名の歴史はごく新しいといえるだろう。
RGB Code : #693C34
Reference : 主婦の友社色の名前辞典
Last Updatted Time : 2007/01/17 20:21:54